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  • February 5, 2024

    82歳の母の頚椎骨折が証明!いくつになっても、骨は治る。

    (2022年2月の夕焼け新聞コラム) 昨年もいろいろありましたが、中でも一番のハイライトは、日本にいる母の頚椎骨折。そう、83歳(当時82歳)の母が転倒して首の骨を骨折したのです。「救急車で病院に運ばれた」と父から連絡があったときは、さーっと血の気が引きました。 車椅子の生活になれば、89歳の父が83歳の母を老老介護、、、共倒れしてしまいます。 CTとMRIの結果、頚椎C6の単純骨折で脊髄に損傷はないとのこと、不幸中の幸でした。 手術か、首固定か? 担当医は、即、手術を勧めてきました。でも、母には脊椎強直症の持病があり、もう何十年も首から背中までの椎骨がくっついたままで曲がらない上、今では高齢で痩せ細っています。しかも、数年前に頻脈で心臓の手術をしていて心臓も強くない。手術に耐えうるのだろうか?術後の回復期間に寝たきりになると、脳や体の機能が衰退してしまわないだろうか? アメリカでは近年、脊椎の手術は慎重になってきています。ちょうど、コロナ前に受講したOHSU(オレゴン医科大学)の一般医向けの整形外科セミナーでも、過去の統計から脊椎手術で改善しなかった、あるいは悪化したケースが多く、手術は最後の手段と言っていたのが強く印象に残っていました。 もちろん、ケースバイケースだから、一概に手術はNoとは言えません。母のようなケースの場合は、何が最適なのだろうかと医学文献を読み漁ると、専門医の中でも手術派と首固定派とに意見が別れているようです。日本に帰ろうかという私を父が頑なに拒むので、遠いアメリカからメールや電話で母の容態を聞きながら、私の意見を述べることしかできません。あまり口を挟んで混乱させるのも良くないので思いあぐねていたら、母自身が出した結論も「手術はNo」。 母が選んだ「首固定」の治療 結局、母の年齢や持病を考慮して担当医も了承してくれて、Halo Vestという器具で首を固定する治療に方針がきまりました。 全力で母の治癒をサポートしよう。来る日も来る日もネットで文献や個人の体験記を読み漁っていると、2つの心強い成功例が見つかりました。 一つはアメリカの医学文献で、なんと83歳のおばあちゃんが頚椎C2を転倒により単純骨折し、手術せずにHalo Vestで首を固定し、3ヶ月で完治したというケース。 もう一つは、自転車で転倒して頚椎骨折したというおじいちゃん(年齢不詳)がHalo Vestで3ヶ月強で完治した闘病ブログ。 早速、両親に情報をメールで共有し、入院する82歳の母と、入院先に洗濯物や必要な日用品を届けに通う89歳の父をメールで応援する毎日がはじまります。 壊れた骨を治すのは、新陳代謝 目標は、首を固定して頚椎C6の骨折部分の骨を結合させること。それができるのが、新陳代謝。私たちの体は何兆個もの細胞で作られていて、その一つ一つの細胞が日夜、新陳代謝して壊れた細胞を修復しています。そのためには、何をしなければならないか?栄養バランスのよい健康食を、よく噛んで食べ、体を動かして血行を巡らせて、栄養素と酸素を細胞に送ること。 骨も骨細胞という細胞でできていて、新陳代謝により常に生まれ代わっています。特に骨の修復に必要なのは、食から摂取するカルシウムなどのミネラル、タンパク質、そしてビタミンD。ビタミンDは太陽光を浴びて皮膚から生成されるため、入院中でも窓からの日光を浴びることが大切。そして、これらの栄養素を骨にしっかり吸収させるためには、骨に振動を与えなければなりません。そう、体を動かして骨を刺激し、骨の栄養吸収を促すのです。…

  • August 9, 2023

    なんでも冷凍で、ゼロウェイスト(ゴミをゼロにする!)

    去年のクリスマスにサンタさんがくれた冷凍庫が、先月やっと届き、私のゼロウェイスト生活が加速中。とにかく、なんでも冷凍しちゃいます。どんなものを冷凍するかというと、 1)オーガニック野菜のヘタ 野菜の端っこの食べない部分は、ジップロックにどんどん溜めて冷凍。ジップロックがいっぱいになったら、鳥の手羽や骨つきモモ肉と一緒にSlow cookerにいれて半日くらいグツグツ。(New Seasons Marketなどでは、オーガニック牛肉の骨を分けてくれるという噂も)これで美味しいチキンブロスが取れます。熱を冷ましたブロスは瓶にいれて蓋をしないで冷凍し、固まってから蓋をして冷凍保存。じゃないと膨張して瓶がわれて悲劇に。あと、蓋に「チキンブロス」と書いておかないと、後に謎の物体に。食べきれない野菜も冷凍して、ブロスに使うとゼロウェイスト。 【チキンブロスのレシピ】 野菜クズではないチキンブロスの作り方。これをガイドラインにして野菜クズの種類のバランスや、野菜クズにプラスしたりして調節してくださいね。 材料 フライヤーチキン1羽(若鶏のチキン。お肉より骨の部分が多いのでよい出汁が出ます) 人参8本 セロリ6本 スッキーニ4本 ニンニク6カケ 生姜1インチ(みじん切り) 玉ねぎ4個 リンゴ酢(Apple cider vinegar)1TBS 塩(Sea…

  • August 9, 2023

    新型コロナウィルスだって、備えあれば憂いなし。

    日に日に感染者が増え、死者が増え、世界中を震撼させているWuhanウィルス、改め、新型コロナウィルス COVID-19。防護服にマスク、ゴーグルで感染の最前線で活動されている医療従事者の方々には頭が下がる思いです。中国からだけでなく、感染者の多い国からの入国も規制する国々も出てきて、世界規模で感染拡大の防止策が取られています。各国でワクチンの開発も進められていますが、ワクチンの製造には少なくとも数カ月はかかるので、速攻効果は期待できません。では、この全容が見えない恐ろしいウィルスを前に私たち人間は為す術もないのかというと、そんなことはありません。私たち人間の体には、「免疫」と呼ばれる神業のごとく優れた自己防御のメカニズムが備わっていて、その機能がしっかり働けばCOVID-19でさえ撃墜することができます。連日のニュースを見ていると、まるで明日にでも感染の波に飲み込まれそうで焦りますが、統計的には総数8000人の感染者の97%は中国本土。死者数ばかりに目が行きがちですが、感染者のほとんどが軽度で回復しています。そして何よりも、その何倍もの数の「接触しても感染しなかった人達」が存在してい流のです。 COVID-19は、なぜ、猛威を振るうのか? 目には見えませんが、私たちは日頃からウィルスを含む様々な微生物と小競り合いを起こしながら共存しています。私たちの皮膚、喉や鼻、目の粘膜、胃腸壁には、様々な種類の白血球が常駐して外敵の侵入を防いでいます。防ぎきれずに感染を許してしまった場合でも、ほとんどの場合は大事に至ることはありません。では、COVID-19は何が特別なのでしょう?昨年12月ごろに中国湖北省武漢市から発生したとされているCOVID-19の感染源は、またしても野生のコウモリ。2002年に発生したSARS(重症急性呼吸器症候群)も、中近東で発生したMERS(中東呼吸器症候群)も、アフリカ諸国で発生したエボラ出血熱のエボラウィルスも、感染源は野生のコウモリでした。カリフォルニア大学のある研究チームは、野生のコウモリにはウィルスに対する高い耐性があり、それゆえにコウモリが毒性の強いウィルスの温床になっているのではと指摘しています。 華南水産市場で、野生動物の取引が行われていた。 野生のコウモリに接触することが稀な人間へのCOVID-19の感染は、仲介の野生動物が関与しています。その感染経路として疑われているのが、武漢市の華南水産市場。実は、この市場はエキゾチックな野生動物の売買でも有名で、その不衛生さも問題視されていたようです。もう一つ、感染経路として疑われているのが、華南水産市場からわずか280メートルの距離にある武漢疾病対策予防管理センター。約600匹のコウモリを捕まえて実験が行われていたそうで、このセンターで出されたゴミの不備がウィルスの温床になった可能性が指摘されています。 人から人への感染は、せきやくしゃみのしぶきから。 私たち人間は、いつの間にか自然から隔離され、衛生環境の整った温室育ちになってしまいました。荒々しい自然に生き抜く抵抗力の強い野生動物たちは、私達には未知の毒性を持っているので、安易に近づかない、触れない、不衛生な場所にもいかない、不衛生な食べ物も口にしないのが賢明です。自然界を甘く見てはいけません。守られた人間社会を一歩出れば、私達も地球上に生息する動物の一種に過ぎず、食うか食われるかの無情な生存競争に身を置くことになります。 ここアメリカでも、この記事を書いている時点で感染者が50人を超えました。COVID-19は、せきやくしゃみのしぶきを介して人から人へ感染します。鼻やのどの粘膜から侵入し、気管支に入り込み、重症になると肺炎へと進行します。特効薬も予防接種もない今こそ、頼みの綱は自分の免疫です。以下の「自己免疫を促進する生活12か条」を参考に、COVID-19に接触しても感染しない強い身体を作りましょう。 自己免疫を促進する生活12か条 1)可能な限り、人混みには極力行かない。特に飛行機やバス、船など、長時間の密室は避けましょう。 2)外出後の手洗い、うがいを徹底しましょう。ただし、石鹸やアルコールなどでの過度の洗いすぎで皮膚を痛めないように。 3)規則正しい生活をして、十分な睡眠を取りましょう。睡眠中に免疫が活発になり、逆に睡眠不足は免疫を低下させます。 4)体を冷やさないように。体温が下がると免疫が下がります。風邪をひいたかなと思ったら、生姜湯で体を温めましょう。生レモン汁、生しょうが、生ハチミツのお湯割りがおすすめ。 5)水分を十分に補給しましょう。 6)仕事のオンオフを切り替え、心配事は考えすぎず、ストレスを上手に解消しましょう。ストレスは免疫を下げます。 7)酒、たばこ、糖分の取りすぎを避けましょう。 8)良質のタンパク質と緑黄色野菜や果物をたくさん食べましょう。特にビタミンC、βカロチン、亜鉛が、ウィルスへの免疫力を高めます 9)体を動かして血行を促し、体のお巡りさんである白血球を身体中に巡回させましょう。 10)深呼吸をして、ネガティブな感情を外に追いやりましょう。 11)少しでも太陽が出ている日は、陽に当たりましょう。太陽の光が皮膚に当たるとビタミンDが生成されて、免疫が上がります。…

  • August 9, 2023

    What is Naturopathic Medicine?

    https://naturopathic.org/page/AboutNaturopathicMedicine Naturopathic medicine blends centuries-old natural, nontoxic therapies with advances in the science of health and human systems, covering all…

  • August 9, 2023

    風邪予防に予防接種はマルか、バツか?

    三寒四温の今日この頃、風邪の季節の到来です。この時期、よく質問を受けるのが?「風邪の予防注射をした方が良いですか?」答えは「自分の免疫がしっかりしていれば要いりません」 私たちは、地球の自然界というエコスステム(生態系)に住んでいます。つまり自然と共存し、24時間、365日、休むことなく他生物と小競り合いを繰り返しているのです。頭脳が発達した人間は、道具を使い農耕や家畜で餌を確保し、冷凍などの技術で長期保存に成功しました。ダムを作り水道を配備し、今や蛇口をひねれば水が出てくる。そして巨大な群れを成し役割分担して共同生活することで、他動物から襲われることもなくなったのです。 すっかり暮らしやすくなり、自然から隔離された生活を送る私たち人間は、無敵なのでしょうか? 確かに目に見える敵に襲われることは滅多になくなりましたが、私たちは、ウイルスや菌、カビ、寄生虫など、目に見えない敵に常に包囲されています。その見えない敵と24時間、365日、休むことなく戦っているのが、私たちの体に備わった免疫システムなのです。 免疫の主役は白血球です。身体中に張り巡らされたリンパ管と血管を、警察官のごとく巡回して、外敵が侵入していないか、常に見張っています。白血球にはいろいろな種類があり、それぞれが役割を担い、複雑なフォーメーションを組んで巧妙に侵入者を撃墜します。コミュニティーを作って役割分担し助け合って暮らす社会システムが体内にも存在し、システムがしっかりしていれば病気になりません。 さて、風邪の話に戻りましょう。風邪の原因はウイルスです。空中に舞う風邪ウイルスは、鼻、喉、気管支の粘膜に付着して体内への侵入を試みます。パラシュートで敵軍が降りてくるイメージですね。それを各白血球がフォーメーションを組んで襲撃するので、戦場化した鼻、喉、気管支の粘膜が赤く腫れて熱を持ち、リンパ液が流れ、痰が絡み、咳が出ます。戦闘が長期化すればするほど、症状も長引きます。こうした風邪の症状は、免疫活動の一環なので風邪薬で症状を抑えるなどすると、さらに長引かせることになります。 風邪は、予防接種で防げるか? 人間の身体には、菌やウィルスなどの病原体が体内に侵入すると、抗体と呼ばれる免疫物質を作るメモリーB細胞という白血球が存在します。ちょうど、図書館や標本室のような役割をしていて、過去に体内に侵入してきた病原菌の破片を記憶しています。一度、抗体が作られると、同じ病原体が再侵入した際には、このメモリーB細胞が抗体を大量に放出し、他の白血球に知らせて、効率よく感染を防いでくれるのです。予防接種とは、この免疫システムを利用して、菌やウィルスから製剤を作り、血中に注入して人工的に体内に抗体を作らせ、感染を未然に防ごうというもの。この方法により天然痘やポリオなどの感染は世界的に激減しました。ところが、風邪ウイルスの予防接種には3つ問題点があります。まず、インフルエンザの血清型が非常に多く、どのウィルスが猛威を振るうか予想がつきにくいこと。悪性で感染力が強いインフルエンザAは、現在確認されているだけでも144型存在しています。そして鶏の卵を使って培養するワクチンの生産・流通には少なくとも6ヶ月を必要とします。つまり、インフルエンザが流行る6ヶ月も前に、多数ある血清型の中からどのウィルスが猛威を振るうか予想を立てて生産を見切り発車するわけで、予想が的中しなければ予防接種は効きません。2つ目の問題はウィルスの持つ変異能力です。病原体には変異して免疫の反撃をかわす能力があり、インフルエンザのウィルスの変異は特に早く、生産・流通に6ヶ月かけている間にどんどん変異してしまうのです。変貌したウィルスに予防接種はほとんど効き目はありません。3つ目の問題は、注射によるワクチンは血中に存在する抗体IgGを作ることができても、粘膜に存在するIgAを作ることはできません。ウイルスは鼻や喉、気管の粘膜に侵入してくるので、粘膜IgAが作れない予防接種は大して役に立ちません。 結局、一番頼りになるのは、自己免疫 毎日の手洗いとうがいを徹底して、身体を冷やさないこと。ストレスを溜めないようにして、十分な睡眠で心身を休息させること。身体を温める根菜と魚中心の食事にし、免疫を下げる砂糖やアルコールは控えましょう。それでも風邪をひいてしまったら?実はそれも良いのです。今期の新型ウイルスの資料を入手して、メモリーB細胞の資料室を充実させているのだ。。。。と観念し、身体を休め、ビタミンC、A、亜鉛、水分を補給し、自己免疫が最大限の力を発揮できるよう応援しましょう。 ======

  • August 9, 2023

    5月のメモリアルウイークエンドに、カリフォルニアワインの産地ナパに行ってきました。

    5月のメモリアルウイークエンドに、カリフォルニアワインの産地ナパに行ってきました。というのも、娘の小学校の寄付金オークションで、熱が入った夫が「Napa Winery2泊3日の旅、泥んこ温泉付き」を競り落としてしまったから。落札価格に青ざめましたが、こんなことでもないと一生お邪魔することもないであろうワイナリー私邸のゲストハウスに宿泊させていただき、Napa Valleyの北に位置する温泉街、Calistogaの泥んこ温泉で心身ともに癒されてきました。 1862年創業の老舗Indian Springs Calistoga ナパのワイナリーも素敵ですが、今回、感動したのが、西海岸有数の温泉街Calistoga。Napa Valleyの北にあるこの小さな街は、さかのぼること1860年にサンフランシスコ周辺を開拓したSamuel Brannanが創った街。豊富な温泉が湧き出るこの土地をメキシコから買い取り、New Yorkの温泉街、Saratogaのようなリゾートにしようと、CaliforniaのSaratoga=Calistogaと名付けました。 実は、アトピーを長く患った私は、アトピー治癒を求め、秘湯めぐりをしていた時期がありました。高じて温泉ライターになりたいと思っ

  • August 9, 2023

    皮膚科学会よ、患者を薬漬けにしないで!アトピーの原因はカビ感染です。

    昨年12月、日本皮膚科学会東京支部の学術大会に出席してきました。私自身、アトピー性皮膚炎と診断されて、医者に処方されるがままに使い続けたステロイド剤の依存症に陥り、重度の前身アトピー患者となりました。悩んだ挙句、壮絶なステロイド離脱を決行したのが、ちょうど20年前の4月1日。その後、完治を目指してオレゴン州にある自然医学大学に入学しました。研究文献を読み漁り、自分自身の体で様々な人体実験を行って、ついに原因が、なんのことはないカビ感染だと解明したのです。ちょうど同時期に、広島大学医学部がアトピー性皮膚炎における汗アレルギーの原因物質が皮膚常在菌の一種、マラセチアというカビであると発表しました。欧米でも近年の目覚ましいDNA解析技術のおかげで、皮膚常在菌の種類がどんどん特定され始め、その存在とバランスこそが皮膚の健康に重要な役割を果たしていることが解明されてきました。つまり、今までは表皮の外側の角質層と皮脂が皮膚バリアを作っている考えられていたのが、実はその上に皮脂や汗を食べて生息している微生物がいて、より多くの善玉菌が生息していると健全な皮膚バリアが作られるということが分かってきたのです。人体の常在菌の研究「Human Microbiome」は、今、世界で最も注目されている分野の一つであり、皮膚や胃腸だけでなく、がん、泌尿器、生殖器など様々な分野において、今までの治療のあり方を革新するゲームチェンジャーとも目されています。  皮膚科学会は、なぜ変わらない? ステロイド離脱を乗り越えて20年。その間の新たな医学の解明で、アトピー性皮膚炎の治療もさぞ進化したことだろう、そう期待して、日本皮膚科学会に参加してみると、とんでもない、日本皮膚科学会の標準治療は、真逆の方向に進化していたのです。 日本皮膚科学会の標準アトピー治療は、 学会で発表されていた教授の方々は、素晴らしい頭脳の方ばかり。皮膚の構造や炎症のメカニズム、遺伝子異常など詳細に研究されていて、大変勉強になりました。しかし、これだけ皮膚を知り尽くしていながら、なぜ、カビ感染を疑わないのか、なぜ、この治療法に帰着するのか不思議でなりません。 2018年4月から一般診療が開始されたデュピルマブという薬剤は、私たちの皮膚が作るIL-4 とIL-13という炎症タンパク質を阻害する薬です。アトピー患者の皮膚と健康な皮膚を比較したところ、アトピー患者の皮膚にIL-4 とIL-13が多く見られた。これらを阻害すれば炎症が起こらなくなりアトピーが治る。。。という発想。あまりにも短絡的だと感じるのは私だけでしょうか 炎症タンパク質は自己免疫の一環です。皮膚がIL-4 とIL-13を作っているのには、何らかの理由があるからだとは、なぜ考えないのでしょうか?IL-4 とIL-13はアレルギーと関係してます。マラセチア真菌がIL-4 とIL-13の生成を促すことを確認する研究発表もあります。広島大学医学部が発表したマラセチアに対するアレルギー反応という研究成果と一致していますよね。。。 1953年に認可されたステロイド剤は、炎症を抑える免疫抑制剤。1999年に認可されたタクロリムスは、臓器移植を受けた患者の拒絶反応を抑制する免疫抑制剤。去年認可されたデュピルマブもまた免疫抑制剤。なぜ、皮膚科学会は患者の免疫を抑制して炎症を抑える事に終始するのでしょうか?いくら免疫を抑制して炎症を抑えたって、原因を取り除かなければ皮膚は炎症反応をやめません。皮膚科学会のアトピー治療は、 皮膚のカビ感染→炎症→免疫抑制剤→免疫反応の鎮静(症状の一次的な改善)→カビが増殖→体の免疫による炎症の悪化→さらに強い免疫抑制剤→アトピー症状の重症化→患者の免疫抑制剤への薬依存。 この悪循環のために、次々に製薬会社が新しい免疫抑制剤を開発し続けている。このことに皮膚科学会は疑問を感じないのでしょうか? ちなみに、新薬のデュピルマブは、1本あたり81,640円で、3割負担でも24,492円。2週間おきに注射するので、ひと月5万円の患者負担という大変高価な薬です。 免疫を抑制しないで! 私たちは地球というエコシステムに生きています。動植物や目に見えない微生物たちと、時に支え合い、時に敵対し、共存して暮らしているのです。地球上には不毛な場所など存在せず、私たちの皮膚表面にもカーペットのように微生物が生息しています。それでも、私たちがそれらの微生物に感染しないのは、私たちの体に備わった免疫が24時間稼働しているからなのです。 皮膚の赤み、腫れ、化膿、かゆみ、カサカサ。これらの症状すべて、体の免疫反応で、多くの場合、感染が原因です。寝不足やストレス、栄養の乱れ、甘いものの食べ過ぎ、タバコやお酒などで免疫機能が下がると、皮膚に生息している微生物が皮膚内に侵入してきます。健康な食と生活習慣で健康な心身を整え、体の免疫機能が十分に働くように日々心がけることが大変重要です。また、毎日、石鹸でゴシゴシ洗い過ぎたり、熱いお風呂につかリすぎたりするのも、皮脂を取り過ぎ乾燥させて皮膚バリアを壊し、菌やカビの侵入を許してしまいます。皮膚の健康のためには、善玉菌のえさになる自分の皮脂と汗を作ることが大切なのです。どんなに高級な保湿剤でも善玉菌は育たないのです。お風呂は毎日入らず、石鹸は極力使わないほうが、実は皮膚は健康に保たれるのです。 そう考えると、ステロイドやタクロリムス、デュピルマブで免疫を抑制することが、どれほど間違っていった治療であるか、どれほど恐ろしいことなのか。使い続ければ、行き着く先は生ける屍です。 皮膚に生息するカビがアトピー性皮膚炎に関与していることを確認する研究文献は、すでに多数存在しています。今後も加速度的にDNA解析が進み、皮膚常在菌の全容が解明する日は近いのです。にも関わらず、2日間に渡って、複数会場で総勢100人にも及ぶ講師陣による講義が行われた皮膚科学会東京支部学術大会で、皮膚常在菌の講義をされたのは、ミシガン大学医学部で研究されていた先生一人だけ。しかも時間にして30分ほどのおさわり程度でした。いつまでも免疫抑制の治療ばかりに専念する日本皮膚科学会は、全てが解明されるXデーをどう迎えるのだろうか。(夕焼け新聞2019年2月号掲載)

  • August 9, 2023

    絶対に口にしてはいけないシリーズ・続編 ~養殖サーモンは白かった。

    Farm raised (養殖)のサケには着色料が入っているのにお気づきの方は多いかと思います。「身が赤い方が売れるからだろう」と軽く考えていたある日、あれほどオーガニックだ!と声高にうたっているWhole Foodsでさえ、Sustainableな環境で育てられた養殖サケに、やっぱり”天然”の着色料が添加されていることに気づきました。Whole Foodsにわざわざ買い物に来る人たちが、着色料を加えてまで赤くしたサーモンを欲しがるだろうか?ふとした疑問から調べてみたらびっくり。養殖サーモンの身はピンクが薄いのかと思いきや、ピンクどころか灰色がかった白。そりゃ〜着色しないとサーモンには見えない訳です。 養殖サーモンの裏事情 ご存知のように天然サケには母川回帰の生態性があります。川上で卵から孵りある程度に育つと、より豊富な餌を求めて降海し、魚種によっては遠く北洋までも回遊してえびやオキアミなどの甲殻類を食べて成長します。その甲殻類に含まれるアスタキサンチンという成分があの象徴的なサーモンピンクを作るのです。雑魚から作られた人工餌で養殖されたサーモンの身が赤くなるわけもなく。そこで、アスタキサンチンまたはカンタキサンチンといった成分を飼料に混ぜて身を赤くさせ、サーモンらしく体裁を整えているわけです。アスタキサンチンやカンタキサンチンをさらに調べると「自然界に存在する成分なので安心」という説明を多く目にします。雑魚から作った飼料で低コストに抑えながら、甲殻類から抽出した天然のアスタキサンチンを使っているとは考えにくいので、たぶん化学合成でしょう。 農薬、抗生物質、天然サーモンを脅かす生態系の破壊 では、灰色養殖サーモンはどんな環境で養殖されているのでしょう。カナダの非営利団体CAAR (the Coastal Alliance for Aquaculture Reform)によると、ほとんどがOpen net cageと呼ばれる方法で養殖されているそうです。アメリカンフットボール球場2つほどの広さのネットを湾岸に張り、100万匹ものサーモンを卵から成魚に養殖するため、寄生虫や病気が発生して抗生物質や農薬を多用しているのだそうです。アメフト球場のサイズを調べて換算してみると、110メートルx50メートル四方に50万匹、ということは1メートルx50センチ四方に5000匹。。。オープンネットのため、ネット内で発生した寄生虫やウイルス、病原菌、使用している農薬や抗生物質はそのまま海に垂れ流しとなり海洋の汚染が深刻化し、その汚染が回帰してくる天然サーモンの、また川上で卵から孵って海洋を目指し降海する未熟なサーモンの生命を奪っているのだそうです。イギリスのGreenTV制作「サーモン養殖の裏側に迫る」を見ると汚染は地域の住民にまで及んでいるのが垣間みれます。 遺伝子組み換え、Fructose corn syrup(高果糖液糖)、MSG(化学調味料)、成長ホルモンと抗生物質まみれの肉。。。絶対に食べてはいけない食べ物は増えていくばかり。甘いと売れるー>砂糖は高いー>安価なFCSで代用。サーモンは売れるー>化学薬品を多用して安価に養殖ー>赤く着色。せっかくの企業の資源と努力が消費者を欺くことに費やされている。憤りを感ぜずにはいられません。食産業よ、正しい情報を開示せよ!私たち消費者は、健康を犠牲にして環境を破壊してまで、赤く着色した養殖サーモンを食べたいと思っていないのだ!正しい情報をもとに双方協力し、環境と身体によいSustainableな食を目指そうではありませんか!…

  • August 9, 2023

    アトピーの原因は、皮膚常在菌のバランスの崩れ

    さる4月22日に慶応大学皮膚科と米国立衛生研究所(NIH)のグループが、「アトピー性皮膚炎の原因が皮膚表面の細菌の種類の偏りで起きることをマウス実験で解明した」と米科学誌「Immunity」に発表しました。 皮膚の常在菌のバランスが皮膚の健康にかかせないことは、何十年も前から専門家の間では周知の事実でしたが、なぜか皮膚科治療には反映されていませんでした。 医学会の権威、しかも今度こそ皮膚科が認めたことで、半世紀にも渡って原因不明とされ、自己免疫を抑制するステロイド剤が一辺倒だったアトピー皮膚炎の標準治療が見直されることを大いに期待しています。 ご存知の方は多いですが、私自身が自然医学を勉強するきっかけになったのが長年患ったアトピー性皮膚炎でした。 病気知らずで元気だけが取り柄だった私が、髪の生え際にできた湿疹にステロイド剤を処方されたのが発端で、その後、多くのアトピー患者同様、ステロイド剤依存に陥り、湿疹は全身に広がりました。ステロイド治療では治らないことを悟り、一念発起して大学の医学部準備教育からやり直し、自然医学を勉強しました。 自然医科大学での勉強はまさに目からウロコでした。 皮膚が肝臓、腎臓、肺に次ぐ第4の解毒器官であること。人間は地球環境に生息する動物や植物だけでなく、目に見えない微生物と共存していて、皮膚には1兆個ほどの様々な菌、カビなどの微生物が常在菌として生息していること。常在菌は善玉と悪玉が混在していて、善玉菌でさえも自己免疫が下がると悪玉に鞍替えして攻撃してくること。常在菌のバランスは自分の体が作る皮脂や汗が影響すること。皮膚のツヤは皮脂や汗を食べて生息する善玉皮膚ブドウ球菌が作っていること。洗いすぎが常在菌のバランスを崩すこと。ストレスが皮膚に不可欠なビタミンCを奪ってしまうことなどなど。。。 原因不明どころか、私のアトピーの原因は自分。自分の食と生活習慣が原因だったわけです。 皮膚を健康に保つために必要なのは、悪玉菌から皮膚を守ってくれる善玉菌を育てることです。そのためには健康な食事をして健康な皮脂を作り、健康な汗をかくことが肝心。農薬や化学物質まみれの食事をしていると皮膚からも毒素が排斥され、善玉菌が育ちません。砂糖を取りすぎるとアクネ菌や悪玉菌、カビが繁殖します。そこへストレス過多が重なれば自己免疫が下がり、悪玉菌だけでなく善玉菌までもが弱った皮膚を攻撃し皮膚疾患を引き起こすのです。 ステロイド剤で自己免疫を抑えるなど以ての外。今まで多くの研究文献が菌やカビを原因と指摘しているにもかかわらず、ステロイド剤の治療を見直そうとしなかった皮膚科学会の責任は重大です。 ステロイド剤で重度のアトピーへと進行し社会生活もままならなくなり、生きる希望を失って自殺した患者も多くいるのです。今も副作用に苦しむ多くの患者のためにも、皮膚科学会は真摯に反省し、うやむやにすることなく公に過ちを認めてほしいと切に思います。(夕焼け新聞5月号掲載記事より) にほんブログ村 <お知らせ> ☆ワークショップ第②弾「痩せる!しかも体質改善〜デトックス・ダイエット」 日時:5月24日 日曜日 1:30-3:30pm    場所: Dr.…

  • Neck rash in three angles
    August 9, 2023

    アトピー性皮膚炎なんてものは、ない

    日本皮膚科学会が強硬にアトピー性皮膚炎のステロイド剤治療を推奨し続けているので、今までず~っと声高には言いませんでしたが、ここ最近になってやっと、広島大学や慶応大学を始め、あちこちで関連する研究発表もされてきているので、この際、言ってしまいます。 アトピー性皮膚炎なんてものは、ありません! そんな病気は、はじめっからなかったのです。アトピーとはギリシャ語源で「奇妙な」という意味。つまり「奇妙な皮膚の炎症」。なんとおおざっぱな診断名!もっといってしまうと、医者にとってなんと都合の良い診断名でしょう。原因を突きとめもせず、一目してアトピー性皮膚炎の診断を下し、ステロイド剤で症状を抑え込む3分診療に甘んじていたため、何百万人、いや何千万人もの患者が苦しむことになったのです。ご存知の方も多いですが、私もその一人。20代から悪化したアトピー性皮膚炎でステロイド剤が手放せなくなり、30代の頃はボロボロの肌にステロイド剤を塗り込む毎日でした。この頃になれば、患者だってステロイド剤では治らないことに気がつきますよね。他に治療法はないかとドクターショッピングするも、どこの皮膚科に行っても同じ。「生まれつきのアトピー体質だから薬でコントロールするしかない」と、ステロイド剤の処方箋が出されるだけでした。 ステロイド剤は、百害あって一利なし かゆみ、赤み、腫れ、痛み、膿。これ全部、体の免疫反応なのです。体はバカではありません。理由があるから反応しているのです。不快な症状を発して注意を喚起し、様々な症状を伴いながらだんだんと細胞や組織を治していくのです。ご存知のようにステロイド剤は免疫抑制剤です。細胞の中に浸透し染色体の働きを阻止して、免疫に欠かせない炎症タンパク質の生成を止めてしまいます。せっかくの自己免疫の警告に、不快だ!黙っておれ!まるで悪代官。そして、悪代官の国が必ず滅びるように、ステロイド剤で抑えた体も治るどころか悪化の一途をたどるのです。では、皮膚は何を知らせようとしているのでしょうか? やっと解明したぞ!アトピーの原因はカビ 35歳の時にステロイドと決別し、血みどろのリバウンドに耐えたものの、完治は待っていませんでした。仕事を辞めて渡米し、貯金全部はたいて自然医科大学で学びながら、あらゆる自然療法を試し、かなりの改善を見たものの、それでも完治には至りませんでした。転機が訪れたのは4年前。やっぱり生まれつきのアトピー体質が原因なのかと途方にくれ、鏡に映る自分の顔の湿疹をまじまじと観察していたある日のこと。あら?待てよ。よーく見ると、疾患のある皮膚が低色素になっているではないですか。ん?これってTinea Versicolor(表皮に発症する真菌感染症、癜風)の症状では?考えてみれば、アトピー性皮膚炎の症状って、水虫や癜風などカビ感染の症状と全く同じです。激しいかゆみ、カサカサと皮膚の皮がめくれ、時としてジュクジュクする、そして低色素。なんてこと!20年以上もの間、私の皮膚はカビ感染を知らせようと痒みを発していたのに、「うるさい!黙れ!」とステロイド剤を塗って、皮膚の免疫を抑制し続けたために、体中にカビ感染が蔓延してしまった。。。と言うことだったのです。熱したお酢に皮膚のかゆみのある部分を5−10分程度浸して見てください。白いぷつぷつが現れたらカビ感染、ほぼ間違いなし。 皮膚疾患は、常在菌のバランスの乱れが原因 腸の常在菌の存在と意義が語られて久しいですが、皮膚にも、皮脂や汗を餌に生息する常在菌が存在します。地球上には無菌の場所などなく、目に見えないだけで皮膚にはカーペットのように様々な微生物が生息しているのです。そして、腸の常在菌と同じように、その中には善玉もいれば悪玉もいて、さらに私たちの体の免疫とも競り合いながら、調和を保って暮らしています。つまり、常在菌のバランスが崩れて、アクネ菌が蔓延ればニキビになり、黄色ブドウ球菌が蔓延ればとびひや膿瘍になり、カビが蔓延ればアトピー性皮膚炎や湿疹になるのです。 Drチカコが独自開発した皮膚の自然療法! 善玉菌が好んで生息する肌環境を整えることこそが健康な肌の秘訣です。 1)石鹸を極力使わない。皮膚は弱酸性。オーガニックや無添加など、いくら上質なものでも、石鹸は皮膚環境をアルカリ性にしてしまいます。ぬるま湯で流すだけで十分。 2)砂糖、お酒、タバコなどを避け、野菜、魚中心の健康食を心がけて、善玉菌が喜ぶ皮脂、汗を作りましょう。 3)適度な運動で、汗をかきましょう。 4)ストレスを溜めないこと。ストレスは自律神経のバランスを崩し、免疫を低下させ、汗の質を変えてしまいます。 5)十分な睡眠。睡眠中に皮膚が蘇生します。睡眠不足は免疫を低下させます。 6)適度の太陽に当たりましょう。UVが皮膚に吸収されビタミンDが生成され、抗炎症と特殊な抗菌メカニズムが働き、肌の健康を促進させます。 7)毎日レモン一個。健康な皮膚組織にはビタミンCが欠かせません。 8)水道の塩素濃度が高い地域に住んでいる方は、シャワーやお風呂の塩素除去をお勧めします。塩素は皮膚タンパク質を壊します。…

  • August 9, 2023

    初めまして。米国オレゴン州で自然療法(ナチュロパシー)の医師をして います Dr チカコ・ハーパーです。

    10代、20代のころは、身体は健康で当たり前。特に10代は、母親が食事を作ってくれるので栄養のバランスなんて考えた事もない。あれやりたい!これやりたい!と自分勝手に夢ばかりを追いかけていました。健康だけが自慢だったから、徹夜で期限に間に合わせたり、食事も食べずにぶっ通しで仕事をしたり、若いと体力もあるし回復も早いから出来ちゃうわけです。そんな無茶を続けていたら、30代にさしかかった頃から体調不良に見舞われました。まず32歳の若さで乳がんに。「私をもっと労ってください!」という身体からの懇願だったのでしょう。ところが、それでも心を改めず、手術後は仕事に復帰する事ばかり考えていました。すると今度はもともとあった湿疹が悪化し始めます。最初は髪の生え際辺りにある程度だったのに、皮膚科医に行っては処方されるステロイド剤で抑えるという安易な応急処置を繰り返していたら、いつの間にか全身に湿疹が広がっていました。毎晩、顔、頭皮、体全身にステロイド剤を塗るのが日課だったのだから、今から考えれば恐ろしい話です。とうとう塗り薬では抑えられなくなると今度は飲み薬を処方され、「生まれつきのアトピーだから一生薬でコントロールするしかない」と宣言されました。恐怖を感じてやっと目が覚めました。この医療は間違っている!治ると言われて処方された薬を使い続けたら、みるみるうちに薬漬けになった挙げ句、一生治らないとはどういうことか。「絶対に治ってみせる!」健康回復への挑戦の始まりです。ステロイド剤が日課だったわけですから、離脱は壮絶でした。体中から血とリンパ液が滲みだし、横たわって息をするだけがやっとの生活が何ヶ月も続きました。ところが、あるところまで衰弱すると弱り切った身体が少しずつ少しずつ回復に向かい始めたのです。自己治癒力を実感した瞬間です。 3分診療で薬が処方されるだけの現代医療のあり方に希望が持てず、けれどもそれを否定すると残された選択肢は民間療法。アトピー患者を狙ったアトピー商法が多く存在する中、何を信じていいのか。信用できない民間療法に何百万円も払うなら、いっそ自分で医学を勉強をしよう、そう決意したのでした。 なぜ病気になったのか。なぜアトピーを発症したのか。なぜ癌になったのか。医学大学で人間の生態学、生物化学、解剖学、栄養学を学び、身体の構造とメカニズムが解ってくると、身体が健康に機能するという極当たり前のことが、実は奇跡であり神業であることを思い知らされます。私たちの身体には様々な自己治癒のプログラムが組み込まれています。食事、睡眠、運動、人とのふれあい、肌のぬくもり、心の安定、太陽の光など、当たり前の一つ一つに実は健康維持のための大きな役割があるのです。何かがひとつ欠けても健康のバランスが崩れ、生活習慣を見直さなければ、やがて自己治癒も追いつかなくなって行きます。ましてや症状を抑えるだけの薬に頼っていると治る病気も治らなくなってしまいます。まさに私はなるべくして病気になったわけです。今はお陰さまで一生治らないと言われたアトピーも完治し健康体に戻り、オレゴン州で「西洋医学のサイエンスと自然医学の伝統療法」を組み合わせた統合医療に取り組んでいます。ブログを通して皆さんといっしょに真の健康を考え、少しでも皆さんの健康管理のお役に立てれば幸いです。 (夕焼け新聞2014年1月号掲載記事から) お問い合わせは、[email protected] あるいは 電話 (米国+1) 503.477.0472まで 千賀子・ハーパー自然医学(ナチュロパシー)を専門とするオレゴン州認定のファミリードクター。副作用をともなう製薬を極力さけ、身体にやさしい自然療法で自己治癒を促進し、心身ともに真の健康をめざす統合医療に取り組んでいます。糖尿病、心臓血管病、婦人病、神経痛、アレルギー、自律神経失調、ホルモンバランスなど、また定期検診や栄養指導など、日本語でお気軽にご相談ください。健康保険の適応あり。 ☆講演やワークショップ、執筆の依頼も承っております。www.DrChikakoHarper.comph: 503.433.3144 Lake Oswego Office: 15074 Bangy Rd, Lake Oswego, OR 97035PDX…

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