セレブ御用達、噂のダイエット薬、 マンジャロ、試してみた!?

June 15, 2026

オゼンピックやマンジャロって聞いたことありますか?あのオプラ・ウィンフリー も セレナ・ウィリアムズも、イーロン・マスクもシャロン・オズボーンも、このダイエット薬で激痩せしたともっぱらの噂。その効果は確からしく、今やウォール街の証券マン達までもこのダイエット薬ですっかりスリムになり、NYのスーツ仕立て屋さんがサイズ直しで大忙しらしい。一般市民にもジワジワと普及し始めたダイエット薬は、果して是か非か、私見も交えて解説いたします。

ダイエット薬の痩せる仕組み

満腹信号って聞いたことありますか?私たちの体には、各臓器を適正に機能させて体を健康に保つための様々な自浄作用が備わっています。この満腹信号も、その自浄作用のひとつ。食事をしてお腹がいっぱいになると、胃腸や膵臓で様々な満腹信号が生成され、その信号が脳の満腹中枢を刺激すると食欲が抑制されて、過食が回避されるという仕組みです。その満腹信号の代表格であるGLP-1とGIPに目をつけたのが、今話題のダイエット薬、オゼンピックとマンジャロ。オゼンピックの主成分はGLP-1受容体作動薬(semaglutide)。マンジャロの主成分はGIP/GLP-1受容体作動薬 (tirzepatide)。食事をしてお腹がいっぱいになれば、そもそも自分の胃腸がGLP-1とGIPを生成しますが、この薬を皮下注射するとさらなる援護射撃として作用するので、脳の満腹中枢がさらに刺激されて、さらに食欲が抑制され、その結果、食べる量が減り、痩せていきます。

元々は2型糖尿病の治療薬が、ダイエット薬へ

オゼンピックもマンジャロも、元々は2型糖尿病の治療薬として開発されました。オゼンピックを開発したのはデンマークのNovo Nordisk社。2017年に2型糖尿病の治療薬としてFDAの認可を得た後、2021年に同一成分の薬をWegovyと命名しダイエット薬としてもFDAの認可を得ます。マンジャロを開発したのは、アメリカ製薬会社、Eli Lilly and Company。2022年に2型糖尿病の治療薬としてFDAの認可を得た後、Zepboundと命名した同一成分の薬が2023年にダイエット薬としてFDAの認可を得ます。ちなみに、2型糖尿病の治療薬としては保険カバーされますが、ダイエット薬としては、保険カバーはなかなか難しいようです。その場合は、マンジャロやZepboundと同一成分のTirzepatideを調剤薬局(Compounding Pharmacy)で購入すると比較的リーズナブル。調剤薬局でも処方箋は必要です。

自力で満腹信号を生成する方法

実は私、かれこれ10年以上前から、体に毒となる食べ物を一切食べない「Detox Diet」という独自のダイエット方法を提唱して、かつては患者さんと一緒に3週間チャレンジするワークショップを開催しておりました。このDetox Dietこそが、空腹信号を抑え、自力で満腹信号を作る方法で、要約すると、

1)砂糖や精製された炭水化物、化学調味料、濃い味など、食欲を促進する食物を避け、素材の質にこだわった薄味の素食を食べる。

2)満腹信号の生成を促す食べ方。ながら食べをせず、心を整えて食卓につき、目で見て、香りを楽しんで、ひと口毎に31回噛む。

3)腹7分目程度で食事を終え、常にちょっと小腹が空いている感覚を保つと、胃が小さくなり空腹信号が抑えられ、少食でも満腹信号が作られるようになる。

4)朝食をしっかり摂り、晩ごはんは軽く、寝る前に食事をしない。

5)適度の運動を毎日することで、細胞がインスリンに敏感になり、また健康な便通もうながされる。

Zepboundを試してみた!

しかし、このDetox Dietの最大の敵は、ストレス。ストレスでストレス食べしちゃう人は、このDetox Dietがストレスとなり、真逆の結果に終わります。コロナ渦で不健康に太っちゃった体重がなかなか落とせず、さらに日本の両親のことや、昨夏の水道水の残留塩素で悲劇的な皮膚炎を起こしたりとストレス続きの私には、今は無理。というわけで、私、実験も兼ねてZepboundを試してみました。結果は噂通り、お見事。皮下注射をしたその日から、食に興味がなくなり、1ヶ月で無理なく目標達成し、太ももあたりで止まっていたジーパンが履けるようになりました。

このダイエット薬は、使い方次第で良薬かも

飽食の国アメリカに住んでいると、知らず知らずに過食になっていきます。味付けが濃く、砂糖も塩も化学調味料も過多。その上、車社会で運動不足。今やアメリカ人口の40%が肥満という恐るべき現状です。肥満は、糖尿病、高血圧、高脂質、関節炎、さらには鬱など精神も病んでいき、それに伴い治療薬がどんどん増えていきます。逆にいうと、痩せれば、これらの病気は全部治るのです。ところが、一旦いき過ぎてしまった肥満を食事で落としていくのは至難の業。今回の実体験で、満腹信号を援護射撃してくれるダイエット薬をうまく使えば、多くの病気を治すことができるかも、と希望を感じました。

とっても大切な注意点

このダイエット薬は、「自分の体のカロリー燃焼量以上にカロリー摂取していることが原因で不健康な体重過多に陥った人」に効果的な薬です。甲状腺異常など他に原因がある方は、その原因の治療が優先されます。オゼンピックもマンジャロも、主な副作用は、満腹中枢の刺激による吐き気、嘔吐、胃もたれ、胃腸機能低下、下痢、便秘。食事の量が減ると知らず知らずに水分摂取量も減り、脱水症状で頭痛を起こしたり、足がそわそわしたりといった症状が起こることもあります。これらの症状は、摂取量を調整することで軽減できるので、ダイエット薬は、Penではなく小瓶で処方してもらうとよいです。長期に渡り多量摂取すると、膵臓、胆嚢、腎臓に副作用が出ることがあるようなので、できるだけ短期間に必要最低限の量で目標を達成することを目指すのがよいと思います。ダイエット薬で減量する、というのではなく、あくまでもダイエット薬の助けを借りながら、健康な食事と運動を続け、自分のカロリー消費量にあった食事の量を把握し、目標体重に達したらリバウンドを起こさないように徐々にダイエット薬を減らしながら、目標体重を維持していってください。Detox dietや、Zepboundを試したい方は、お気軽にご相談くださいね。

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